過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2015/05/17(日) 23:46:39.98 ID:h/1yCdhy0
「私はオティヌスだ。あの出来損ないと一緒にするな」
「おれぬす」
「オティヌス」
「おてぬす」
「オティヌス、だ。てぃ、を言ってみろ」
「てぃー」
「オ、ティ、ヌ、ス」
「お、て、ぬ、す」
「……ダメだ…」
少しがんばって教え込もうとしてみたが、どうやら難しいらしい。
それにしても、妙な子供だった。
オッレルスの実子でもなさそうで、そもそも人間らしからぬところがある。
瞳はどこまでも宝石の様に無機質で、子供らしさが伺えない。
「もうすぐゆうぐれになるな。よるがきたら、こんやはほしをみられるだろうか」
そわそわとしながら言われた言葉に、なにも返せない。
この子供は、知らない人間を疑うということを知らないのだろうか。
「名前は何というんだ」
「なまえ?」
フィアンマ、と名乗った幼子は笑顔一つ見せない。
そこに、オッレルスが戻ってくる。
当然のことながら、お互い険しい表情にならざるを得ない。
「……何の用だ」
「謝罪をしに来た訳ではない」
「………」
「その子供は何だ?」
「お前に言う必要はない」
刺々しい言い合い。
あるいは、私の感覚を理解出来たかもしれない男は当然ながら私を敵対視する。
『説明の出来ない力』がぶつかり合わんとする、が。
「おれるす、おてぬすとなかよくなったからころさないで」
「……仲良く?」
思いがけぬところから、停戦協定のきっかけが投げ込まれた。
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