過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
↓
1-
覧
板
20
55
:
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/05/19(月) 22:18:48.75 ID:ugUQKgae0
灰を詰めた袋にリボンを通し、下げて腰に結び。
ぐしぐしと、先程泣きかけた目元を擦って、彼女は彼の手を握った。
十一年の間に、随分と彼は成長したように思う。
館に引きこもり、原典を読んでは壊していただけの自分とは違って。
身長にも差がついている。手も、大きく感じた。
「……ウート」
「ん?」
「……俺様がローマ正教の財産だとしたらどうする?
原典の知識を多数保有する、特殊な人材だとしたら」
「やばいな。必死で逃げなきゃダメになる」
マジなの? と首を傾げられる。
ガチなの、と頷いた。
だからといって、彼の歩く速度は変わらなかった。
手を握る力も、変わらないままだった。
「世界を敵に回すって、何か主人公みたいだよね」
かっこいい、と茶化して笑い、彼は前を向く。
時折彼女の歩調を確認しながら。
「……それで、何処まで逃げるつもりなんだ?」
「んんー」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
280Res/201.43 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1399905068/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice