過去ログ - 貴音「べりある・あっと・ざ・しぃ」
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12: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:53:15.93 ID:HEnAIHQwo
身支度を済ませ、私はすぐに空港へと向かっていきます。
沖縄は東京から遠く離れた地、辿り着くまでに暫く掛かります。
空港に着くと、すぐ航空券を買い、搭乗時間まで待ち飛行機に乗り込みます。
13: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:53:44.96 ID:HEnAIHQwo
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『響、ひびきっ!!』
14: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:54:25.46 ID:HEnAIHQwo
『たかね……ハム蔵たちを、よろしくな……。』
『ひびきっ!!ひびきぃっっ!!!』
15: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:54:56.77 ID:HEnAIHQwo
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頬に伝っていく涙で目を覚ましました。既に飛行機は着陸態勢に入っています。
16: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:55:41.83 ID:HEnAIHQwo
お互いに会釈をすると、会話もそこそこに遺灰の入っている壷を手渡されます。
受け取ると、私はそのまま響の故郷まで伺う事にしました。
少しだけ気まずい空気の中、辿り着いた響の故郷は、以前響と行った時と変わりがありません。
17: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:56:21.87 ID:HEnAIHQwo
私は、響のお母様と別れると、灯台の元に向かいます。
ここは少し高い崖になっていて、海を望むには丁度良い場所です。
灯台に辿り着くと、まずは灯台にある響の落書きを探します。
18: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:57:00.46 ID:HEnAIHQwo
私は、崖に立つと、壷の蓋を開けます。
そして、手に遺灰を取って、そのまま風に流しました。
私は、歌を口ずさみながら、風に響の遺灰を乗せていきます。
19: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:57:28.01 ID:HEnAIHQwo
「ゆう、らぶど、しーず、えんど、ゆう、びかむ、あ、ぱーと、おぶ、ざ、しぃ」
貴方は海が好きでしたね。
20: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:57:54.15 ID:HEnAIHQwo
「逢えて、良かった」
だから、貴方を海に還します。
21: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:58:24.00 ID:HEnAIHQwo
いつまでも好きな海で泳いでいられるように。
そして、海に行けばいつでも逢えるように。
22: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:58:50.73 ID:HEnAIHQwo
貴方は、最高の友でした。
逢えて、良かった。
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