過去ログ - 貴音「べりある・あっと・ざ・しぃ」
↓ 1- 覧 板 20
7: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:50:43.53 ID:HEnAIHQwo
響の目はどんな色をしていたのか。響の声はどんな音をしていたのか。
響が背伸びして香水を付けた時の香りも、忘れかけています。
考えている間に料理が出来上がっていました。
8: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:51:13.11 ID:HEnAIHQwo
響に泊めて頂いた時の食卓は、とても幸せで、楽しかった。
今は、辛いと思う事も無くなってきました。無味乾燥の世界。
ああ、響が居ないだけでこんなに世界が一変してしまうとは。
9: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:51:49.56 ID:HEnAIHQwo
……食事を終え、食器を食器洗い機に投入します。
着替えを済ませ化粧を落としたら、そのまま布団に潜り込み、目を閉じます。
今日はもう寝てしまいましょう。おやすみなさい。
10: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:52:16.49 ID:HEnAIHQwo
―――
――
―
『貴音、なんで貴音は月が好きなんだ?』
11: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:52:46.07 ID:HEnAIHQwo
―
――
―――
幸せな頃の夢を見て、目を覚ましました。と、丁度携帯が鳴っています。
12: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:53:15.93 ID:HEnAIHQwo
身支度を済ませ、私はすぐに空港へと向かっていきます。
沖縄は東京から遠く離れた地、辿り着くまでに暫く掛かります。
空港に着くと、すぐ航空券を買い、搭乗時間まで待ち飛行機に乗り込みます。
13: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:53:44.96 ID:HEnAIHQwo
―――
――
―
『響、ひびきっ!!』
14: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:54:25.46 ID:HEnAIHQwo
『たかね……ハム蔵たちを、よろしくな……。』
『ひびきっ!!ひびきぃっっ!!!』
15: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:54:56.77 ID:HEnAIHQwo
―
――
―――
頬に伝っていく涙で目を覚ましました。既に飛行機は着陸態勢に入っています。
16: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/05/13(火) 01:55:41.83 ID:HEnAIHQwo
お互いに会釈をすると、会話もそこそこに遺灰の入っている壷を手渡されます。
受け取ると、私はそのまま響の故郷まで伺う事にしました。
少しだけ気まずい空気の中、辿り着いた響の故郷は、以前響と行った時と変わりがありません。
35Res/8.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。