過去ログ - 傭兵「この世で金が一番大事」僧侶「じゃありません」
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8: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 21:59:56.99 ID:sWnNovzn0

 と、そのとき、背後からずんぐりむっくりとした熊のような男性が向かってくるのがわかりました。足取りこそ荒っぽいですが、その指には豪華な宝石のリングがいくつも嵌められています。さぞかし成金なのでしょう。

熊男「おい、お嬢ちゃん。今の話、本当かい」

僧侶「お嬢ちゃんなんて。今は一人の女として見てください」

僧侶「それで――わたしを買ってくださるのですか」

熊男「まだ買うと決めたわけじゃない。が、なに、きみの態度ひとつで変わるというものだ。俺たちはまだお互いのことをよく知らないしねぇ」

??「やめときなよ」

 毛深い手とわたしの肩の隙間に細い刃が差し込まれました。危うく四本の指を落としそうになった男性は、ひっ、と短い声を上げて後ずさります。

??「そういうのは人間のする行いじゃないね」

??「欲深は罪業だよ。金のために春を鬻ぐのもまた然り。買うなんてもってのほかだ」

 騎士風の格好をした煌びやかな青年が立っていました。均整のとれた顔立ちに流れるような金髪。どこからどう見てもいいところのおぼっちゃまです。

傭兵「誰だ、てめぇ」

 言葉を取られました。誰でしょう、この人。



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