98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/18(日) 01:59:24.21 ID:FzsUhBZv0
穏やかになっていく天候の中、二人になってしまった一行は、項垂れた空気のまま山を下った。
かける言葉もないまま、黙々と歩を進める日が続き
この旅も、とうとう終わりかのような空気が漂っていった。
それもいいか、もう十分だろう
どちらともなく、そんな言葉が口をつきそうになった頃に
姫の方が、一つの事実へと思い至った。
姫「そうです!次は地獄行きでしたわね!」
勇者「………は?」
姫「だから!次の目的地は地獄でしょう?だったら彼女だっているかもしれませんでしょう?」
勇者「それはそうですけど、悪い人ならいざ知らず、黒騎士さんに限って地獄行きなんていうのは…」
姫「いやぁ、案外ですのよ?」
勇者「……はぁ」
イマイチ気の乗らない勇者でしたが
姫の言葉のままに、なんとか次の目的地
地獄王の居所へと向かうのでした。
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