1: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:07:49.08 ID:cubMc10JO
プロデューサーが仕事で遠方に飛ばされた
はじめは皆寂しそうにしてたけど別に会えない距離じゃなかったから今はそうでもない
自分はまだ一回も会いに行っていない
特に理由は無いけど
皆は、寂しくないの?って言う。ちょっとだけ、寂しい
けどそんな素振りは見せない。自分は完璧だから
そんな、プロデューサーがいなくなってから3ヶ月目の、明日は久々のオフで予定も無い夜だった
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:09:53.94 ID:cubMc10JO
いつも通り仕事を終わらせて、事務所に一回戻ろうとタクシーを拾った
「どちらまで?」
「76……○○○までお願いします」
3: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:12:01.56 ID:cubMc10JO
「少し、待ってて貰えますか?」
「はい」
家に着いて、棚に投げられたプロデューサーの住所が載った手紙と箪笥に入れてあった現金を多めに内ポケットに突っ込んで家を出て、また家に入って家族の餌を何日か分用意して今度こそ鍵を閉めた
4: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:13:12.05 ID:cubMc10JO
運転手さんが眠そうだったので途中で降りる事にした。元からこれだけで着けるとは思ってなかった。今日はとっくに昨日だ
なんでも近くのタクシーを呼んでくれるらしい。好意に甘える事にした
「……ありがとうございました」
5: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:14:58.07 ID:cubMc10JO
件のタクシーが来た。Twitterを見るとどうもプロデューサーは仕事を持ち帰っているらしい
熱心だなぁ……
そんなプロデューサーを想像して、なんだか体は暖まった
6: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:16:47.37 ID:cubMc10JO
「着きましたよ」
「ぁ……」
上手く声が出なかった。恥ずかしい
7: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:18:00.71 ID:cubMc10JO
プロデューサーが住んでいるアパートが見えてきた。くしゃくしゃになった手紙を取り出して住所を確認する
……大丈夫。間違ってない
番号的に二階だろうと階段に足を乗せた。駆け出したい。夜だから我慢
8: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:23:49.75 ID:cubMc10JO
嗚呼、駄目だ。目の前の部屋の番号は手紙の住所欄のそれと同じ数字で、自分の手はケータイを握りしめながら既にドアベルのボタンに指を置いてて、考えなんてまとまってなくて
…………指を、離した。無理矢理
自分の手を自分で抱き締めて、抓って、さすって、暖めて、冷まして、服で拭ってみたりして
9: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/05/15(木) 01:24:20.54 ID:cubMc10JO
おわり
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/15(木) 05:42:36.49 ID:TywbXC42o
乙おつ
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/15(木) 09:03:31.43 ID:m7l8fG4q0
響は完璧だなぁ
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/15(木) 10:53:32.13 ID:IuhHJ8/ho
おつ
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