過去ログ - 春香「千早ちゃん、今日もお菓子作ってきたよ」
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2014/05/15(木) 09:33:41.88 ID:1m6f3QV50
「今日もお菓子持ってきたよー」
「ええ、もう楽しみでしかたなかったのよ」
でしょうね、子供が見たらトラウマになりそうな笑顔ですね。
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(SSL)
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2014/05/15(木) 09:34:50.09 ID:1m6f3QV50
ぐしゃり、とそのまま握り潰した。
中身の生クリームやカスタードが机の上や私と千早ちゃんの顔に飛び散る。
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2014/05/15(木) 09:35:53.27 ID:1m6f3QV50
「まだまだあるよ、ほらほらー」
次はマカロン、これは小さめのサイズで何種類かの色を作ってみた。
「へえ…綺麗ね、食べ物としては若干どうかと思う色してるけど」
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2014/05/15(木) 09:36:50.21 ID:1m6f3QV50
ぐちゃっ、ぐちゃっ、ぐちゃっ
テンポよく、握った拳で、色とりどりのマカロンを叩き潰していく。
なんと言ったらいいのか、音ゲーのノーツを処理していくかのようにテンポよく、リズムを奏でているかのように、楽しそうにマカロンを叩き潰す。
私判定、全てパーフェクトだよ、千早ちゃん。
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2014/05/15(木) 09:38:11.15 ID:1m6f3QV50
ここまで見た人ならわかるだろうけど。
千早ちゃんは食べ物を壊すことで、快楽を得る子なのだ。
私には理由はわからないけど、千早ちゃんはそういう子なのだ。
深く追求する必要もない。
そして、千早ちゃんがお菓子を潰して快感を得るのを私がなぜ黙っているのか。
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2014/05/15(木) 09:39:11.04 ID:1m6f3QV50
私が、お菓子を潰されても怒らない理由は、簡単なものである。
お菓子を楽しむというと普通、「食して味わう」というのが一般常識なのだろうけど、私としては、楽しみ方なんかは人それぞれだと思っているからである。
この感覚は、765プロに入る前に少しの間だけしていたドーナツ屋のアルバイトで身に着いたものだったと思う。
売れ残ったドーナツは、もちろん廃棄されるのは当たり前、まあ私の店では持って帰りたい人は勝手に持って帰っていたけれど、それでも余るものもあって、それは問答無用で捨てられていた。
そのとき思ったのだ、何事も求められなければゴミであるし、求められるのであればそれはゴミではない。
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2014/05/15(木) 09:40:04.00 ID:1m6f3QV50
そしてもう一つ、私のお菓子作りの目的が、誰かに食べてもらうことを目的としていない歪んだものである、という事が、お菓子を潰されても負の感情が生まれない理由としてあげられるだろう。
私のお菓子だって、誰かが消費してくれなければゴミなのだ。
それなら、私のお菓子を求めてくれる人がいれば、その人にあげるのが一番良い。
もちろん、普段は765プロにもお菓子を持っていって、みんなに食べてもらってもいるし、そこで美味しいと言ってもらえればとても嬉しい。本当に嬉しい。
でも、千早ちゃんにお菓子を潰されて、それで千早ちゃんが喜ぶのなら、私にとっては同じなのである。
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2014/05/15(木) 09:41:01.80 ID:1m6f3QV50
だから私は、惰性でお菓子を作り続け、誰かに求められて快楽を得るのだ。
だから千早ちゃんが、私のお菓子を潰したいというのなら、いくらでも持ってきてあげよう。
もちろん味は自分に出来る最高の味にしてるから、食べてくれたっていいし、もちろん食べなくたってもいいんだ。
千早ちゃんの笑顔が見られることが嬉しいから、この関係はきっとずっと続くだろう。
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2014/05/15(木) 09:42:23.19 ID:1m6f3QV50
凄い……綺麗ねぇ」
「そうだね、今日はあと一つだけだけどかまわないかな?」
「ええ、感謝してるわ」
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2014/05/15(木) 09:43:51.01 ID:1m6f3QV50
「この椅子において欲しいの」
「ん、わかった」
椅子の上にケーキ、なんか現代アートかなんかに見えなくもなくて面白い。
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2014/05/15(木) 09:44:53.17 ID:1m6f3QV50
ぐちゅっ、と柔らかいものが潰れる音がして、千早ちゃんのズボンのお尻の下と椅子の間から白いクリームがはみ出してくる。
それは何か、小さい子の排泄の失敗を感じさせるような、それでいて、それが甘いお菓子であるという事実に、頭がくらくらしてくる。
千早ちゃんの顔は、もう恍惚の表情としかいえない。
お尻でケーキの感触を感じ、悪いことを知らない子供のような無邪気な笑顔で腰を上下させている。
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