過去ログ - 安部菜々「やさしい魔法の記念日」
1- 20
11: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 17:38:32.52 ID:28IdMBF5o
オススメのケーキセットと、ミルクティー。

「菜々ちゃんは、ウサミン星人なんですよね?」

「え……まあ、はい。そうですよ?」
以下略



12: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 18:05:56.18 ID:28IdMBF5o
「加奈ちゃんや夕美ちゃんが、菜々ちゃんはすごいよって言ってたんです。
 だから今回一緒にお仕事できて、とっても嬉しいなって」

「そ、そんなことないですよ。ナナなんて、まだまだ大したことなくて」

以下略



13: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 18:36:46.84 ID:28IdMBF5o
「……それで、そこの公園の通りに、おいしいパン屋さんがあって」

「ひょっとして、あのメロンパンで有名なとこ? 配達の手伝いするとき、たまに見るけど」

「さすがにパンは専門外ですね……みちるちゃんが詳しいと思いますよ?」
以下略



14: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 18:45:19.43 ID:28IdMBF5o
「藍子と一緒だと、なんだか調子が狂うんだよね……不思議と、悪い感じはしないんだけど」

「ごめんなさい……自覚が無いから、調整とかできなくて」

……うちの事務所、実は超能力集団だったりするのかな。
以下略



15: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 18:49:45.81 ID:28IdMBF5o
先に準備に行ってるので、ゆっくり回ってきてください。

そう言って卯月ちゃん達と合流しに向かった藍子ちゃんと別れて、二人きり。

「凛ちゃんも、先に行っててよかったんですよ? ナナのわがままですし」
以下略



16: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 19:03:12.47 ID:28IdMBF5o
ゴンドラに乗って、少しずつ上へ、上へ。

雲の切れ間から差し込む赤が、辺りの景色を照らしていた。

「好きなの? 観覧車」
以下略



17: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 19:16:24.30 ID:28IdMBF5o
「菜々さんは、すごいよね」

「……え?」

ゴンドラの中に、視界を戻す。
以下略



18: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 19:25:01.83 ID:28IdMBF5o
悔しい気持ちは、もちろんある。もう少しで手が届く高さまで飛べたから、なおさら。

でも。

「私はね。シンデレラガールは、終わりじゃないと思ってるんだ」
以下略



19: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 19:30:20.26 ID:28IdMBF5o
「すみません〜! 思ったよりも、時間がかかっちゃって……あれ?」

凛ちゃんと一緒に控室に駆け込むと、室内にはちひろさんしか居なかった。

「あれ……ちひろさん、卯月ちゃん達はどこに……?」
以下略



20: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 19:34:22.21 ID:28IdMBF5o
「ふふっ。ひょっとして菜々さん、忙しすぎて今日が何の日かも忘れちゃった?」

「何の日、って……」

今日は……五月十五日、木曜日。
以下略



21: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/05/15(木) 19:36:54.61 ID:28IdMBF5o
ドレスを纏って、ステージに立つ。

凛ちゃんと笑っていた藍子ちゃんが、こちらに小さく手を振ってくれた。

客席にいるのは、私が今までお世話になった人達で。
以下略



24Res/13.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice