過去ログ - 【安価】京太郎「努力が報われる様になった」
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941: ◆DymzUAL9m.[saga]
2014/05/24(土) 22:26:29.30 ID:k7AC9x/Oo
久「単刀直入に言うと、須賀君、あなたの能力…そうね、咲の話しじゃ能力かどうかも怪しいみただけど、便宜的に能力と呼ばせてもらうわ」

久「その力は他の雀士と比類できない程、強力無比よ。それこそ、上手くいけばプロだって降せるほどに、ね」

久「正直に言えば、それを使わない手は無いわ」

京太郎「…っ!でも、それはっ」

久「ま、ちょっと聞いてて頂戴。あなたから反論は出ると思う、でもまずは、少しだけ話させて」

久「まず能力の概要については、現状わかってる限りだと『須賀君がラスになりそうな局面で、役満をアガる』…シンプルで、だからこそバカらしいほど強い力」

久「ロンすれば大体の相手はトバせるし、ツモでも相当差が開いてない限りほぼ一位確定」

久「逆境から一発逆転…まるで漫画みたいな、それまでの過程の全てを無視したご都合主義的展開。ヤバくなれば有効牌を引き役満…ふふっ ホントに漫画の主人公ね」

久「現実でこんな力を持つ人なんて、まるで神様か何かみたいだわ」

久「麻雀があまり上手いとは言えない須賀君自身が持っているとは、到底思えない」

京太郎「…そりゃそうですよ、俺みたいな奴が持つにはあまりに過ぎた力です。絶対に俺のものじゃない自信がある。だから」

久「そう…でも、果たしてこれがあなた自身の能力なら、あなたは何一つ引け目を感じずこれで勝ち上がったかしら?」

京太郎「…っ!」

久「須賀君、これは私の推測だけど、あなたは「自分の力で勝たなきゃ意味ない」、そんな風に思って部室を飛び出したんじゃない?」

京太郎「…大体、そんな感じです」

久「だけれど、もしこれが自分の力でも、それを使って後ろめたさを感じる事無く勝ち上がる事は出来ない」

京太郎「…」

久「結局、あなたはこの力自身に文句があるんでしょう?」

久「まるでインチキやイカサマみたい、そう思うんでしょう?」

京太郎「…そう、です」

久「確かにこれはインチキやイカサマだわ。だってどれだけ他の対局者が頑張っても、あなたが負けそうになれば一発で逆転されるんだもの」

久「まるで雀卓を引っくり返された様な、そんな負け方」

久「でも、これってあなたの力だけかしら?」

京太郎「え?」

久「例えば私の悪待ち、あれは和みたいなデジタル打ちにしてみれば、インチキみたいに思えるんじゃないの」

久「咲の嶺上開花、言ってしまえばあれなんてまるで積み込みみたいな打ち方よ」

京太郎「ちょ、部長!それは言い過ぎなんじゃ…」

久「だから」

久「あなたのその力は、何一つズルくないわ」

京太郎「…」

久「今更何言ってんのって感じね。プロなんて、総合的に見ればあなたのその力を消し飛ばせる様な力を持ってるわよ。運が良くなけりゃ勝てない須賀君の力より、もっと確実に勝てる能力を持ってる」

久「だから、あなたは慢心せずに、この力を使うべき」

久「あなただって咲が『なんだかズルいからカンはしないね』なんて言ったら、手加減されてる様で嫌でしょ?」

久「須賀君、あなたはこの能力をもっと堂々と使っていくべきなのよ。勝った後に逃げ出すなんて、もっての外」

京太郎「…で、でもこれで勝って胸を張れないですよ…」

久「…あなたはそうかも知れない。でもね、それで負けた相手はどう思うかしら」

久「自分に逆転勝利を決めた相手が申し訳なさそうにしてたら、私は嫌よ。腹立たしくて殴りかねないわ」

京太郎「…」

店員「お待たせしました」コトッ

久「さ、来たわ。私の話はこれでおしまい。食べましょ?美味しいわよ」


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