過去ログ - にこ「プロジェクトLL 〜私達で作るラブライブ!〜」
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3:yaotome[sage]
2014/05/16(金) 00:49:44.70 ID:cbabRnit0
──そして


にこ「てんこう?」

愛奈「うん。お父さんの仕事の都合で。ごめんね、にこにー」

にこ「……そ、んな」

愛奈「夏休み入って直ぐに向こうに引っ越すことになったの」

にこ「……それじゃ、どうするのよ。音ノ木坂アイドル研究部のスクールアイドルとしてのデビューはどうするのよ!」

愛奈「ごめん」

にこ「ごめんじゃないわよ! 私はどうするのかって聞いてるのよ!?」

愛奈「…………にこにー。私はどうすることも出来ない。だけど、約束したい」

にこ「何をよ!」

愛奈「私の転校する横浜の学校にはスクールアイドルがないの。だけど、私は転校したら向こうでアイドル研究部を立ち上げる。にこにーみたいに。三年になる時には形にしてラブライブに出場してみせる。だから、三年生の時のラブライブ本戦で再会しましょう」

にこ「……やってやるわよ! 部員なんて新入生がにこのアダルトな魅力に勝手に寄ってくるんだから!」

愛奈「にこにーはプリティ路線だよ」

にこ「うっさい! 部長の大変さで挫折するんじゃないわよ!」

愛奈「そういう風になりそうな時はにこにーを思い出すよ」

にこ「……フンッ! もう横浜でも横須賀でもシベリアでも勝手に行けばいいのよ!」

愛奈「まだ二週間あるからそれまではにこにーのあざとさが身に付くまで練習させなきゃ」

にこ「うっさい! 今日は立てなくなる程練習するんだから。覚悟しなさいよね」



『でも、愛奈との約束はμ'sのラブライブ不参加で叶うことはなかった。勿論、そのことで穂乃果やことりに文句を言うつもりもない。その資格は《私》にはない。二年生の時に離れていく部員達の事を、何よりも転校してしまった愛奈のことを思い出してしまい部員を勧誘することも出来なかったのだ。ただ《私》は部室に一人引きこもり、部活で仲間が居る人間を妬むことしか出来なかった』

『約束を大事に想いながら、叶える努力が出来ない。そんな苦しい一年が過ぎて春。自分を差し置いてこの音ノ木坂学院でスクールアイドルを立ち上げた後輩がいた。ふざけんじゃないと最初は思った。愛奈が重視していたキャラ性を全く理解してないし、ダンスも歌もまだまだのくせに』

『だから辞めさせようとした。本心は愛奈と二人で頑張ってた時を思い出されて苦しかったから。今思えばツマラナイ嫉妬だ。約束を大事に思いながら勇気がなく、邪魔をしようとした。最低だ。本来なら自分から手を差し伸べるくらいしないといけなかったのに。愛奈なら出来ただろう』

『《私》には出来なかったことを穂乃果は簡単にやってのけた。愛奈が去ってから初めて仲間が出来た。もう一度スクールアイドルになれた。……約束は果たせなかったけど、とても感謝している。それに、不謹慎だけどμ'sの解散の危機になった時後輩の凛と花陽が《私》の誘いに頷いて一緒にスクールアイドルを続けてくれると返事をくれた時、嬉しくて泣きそうになった。実際に家で泣いて妹のこころとここあに心配された。とにかく、愛奈と二人でしていた練習が無駄ではなかったと証明してもらえたのだから』


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