過去ログ - まどか「わたしはインキュベーター
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/24(土) 11:10:39.48 ID:d0QkStHF0
鹿目家・まどかの自室
QB「入っても良いかい?」

まどか「……」

QB「(ヒョコ)話があるんだ」

まどか「(勝手に入って……)ほむらちゃんが言ったこと、本当なの?」

QB「訂正するほど間違ってはいないね」

まどか「じゃぁ、あなたはみんなを魔女にするために、魔法少女に?」

QB「勘違いしないで欲しいんだが、ボクたちはなにも人類に悪意を持っている訳じゃぁない」

QB「すべては宇宙の寿命を延ばすためなんだ。まどか、キミはエントロピーと言う言葉を知っているかい?」

まどか(そして、キュゥべえは勝手に説明しはじめた)

まどか(キュゥべえによると、今、この宇宙は『熱力学的な死』に向かっているだって。宇宙に存在するエネルギーと言うものは、使えば使うほど目減りしていくしか無いからだから……)

まどか(そんな宇宙の寿命を伸ばすために、『熱力学の法則に縛られないエネルギー』を探していたキュゥべえが目を付けたのがわたしたち―――地球に住む第二次成長期の少女の、感情のちから。希望と絶望の相転移)

まどか(わたしたちの心が、希望から絶望へと堕ちる瞬間、キュゥべえたちにとって膨大なエネルギーが発生する)

まどか(それを回収するのがキュゥべえ―――宇宙からの来訪者、インキュベーターの役割、目的)

まどか「それじゃぁわたしたち……あなたたちの消耗品なの?あなたたちのために死ねって言うの?」

QB「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、一瞬ごとにどれ程のエネルギーを消耗しているのか分かるかい?」

QB「君たち人類だって、いずれはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう。その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?」

QB「長い目で見れば、これはキミたちにとっても、得になる取引のはずだよ?」

まどか「バカ言わないで……。そんな理由でマミさんが死んで……!さやかちゃんがあんな目に遭って!あんまりだよ……ひど過ぎるよ……!」

QB「僕たちはあくまで君たちの合意を前提に契約しているんだよ?それだけでも十分に良心的なはずなんだが……」

まどか「みんなだまされてただけじゃない!!」

QB「だますという行為自体、僕たちには理解できない。認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、何故か人間は他者を憎悪するんだよね」

まどか「都合の悪いことは隠して!!人の心を弄んで!!そんなの契約でも何でもないじゃない!!!」

QB「君たち人類の価値基準こそ、僕らは理解に苦しむなあ。今現在で69億人、しかも、4秒に10人づつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死にに、そこまで大騒ぎするんだい?」

まどか「どうせ理解する気が無いなら、そんなこと聞かないでよ……」

QB「これでも弁解に来たつもりだったんだよ。キミたちの犠牲がどれだけ素晴らしい物をもたらすか理解して貰いたかったんだが、どうやら無理みたいだね」

まどか「当たり前でしょ。わたしたちをメチャクチャにして得たものなんて……どんなものでも素晴らしいなんて思えないよ」

QB「まどか。いつか君は、最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう。その時僕らは、かつて無い程大量のエネルギーを手に入れるはずだ。この宇宙のために死んでくれる気になったら、いつでも声をかけて。待ってるからね」

まどか「そんな風に簡単に言えるなら、やっぱりあなた私たちの敵なんだね」





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