過去ログ - まどか「わたしはインキュベーター
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:08:54.41 ID:v3O96jUO0
その夜
まどか「ねぇ、キュゥべえ。さやかちゃんが死んだよ。それに、たぶん杏子ちゃんも……」
QB「そうだね。これでこの町の魔法少女は、暁美ほむら1人になった」
まどか「やっぱり……」
QB「意外な結末じゃないよ。予兆は前からあった」
まどか「簡単に言うんだね。……元々はみんなあなたのせいで死んだみたいなものなのに」
QB「ハァ……。たとえばキミは、家畜に対して引け目を感じたりするかい?彼らがどういうプロセスでキミたちの食卓に並ぶのかを考えれば―――」
(牛、豚、鶏の断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔断末魔)
まどか「(バ!)やめてよ!!こんな時に!!」
QB「その反応は理不尽だ。この光景を残酷と思うならキミには本質が全く見えていない」
まどか「分かってる……つもりだよ。ウチのパパもお庭で野菜を育ててるから……。生きることは食べることで、食べることは育てた命を殺すことだって。そう言うことは、分かってる……」
QB「それだけじゃ足りないね。彼らは人間の糧になることを前提として、生存競争から保護され、淘汰されること無く繁殖している。牛も、豚も、鶏も、もちろん食用植物も、種としての繁殖ぶりは圧倒的だ。キミたちは皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」
まどか「……同じだって言いたいの?」
QB「むしろ、ボクらは人類が家畜を扱うよりも、ずっとキミたちに対して譲歩しているよ?」
まどか(思い出す。家庭菜園をしているパパの姿。「トマトは愛情をこめて育てれば、それにこたえてくれるんだよ」と言ってパパがお野菜に向けるまなざしはとても温かくて。キュゥべえはそれよりも『良い』って言うの?その冷たい眼で)
QB「だって、曲がりになりも知的生命体と認めたうえで交渉しているんだ」
まどか「……」
QB「信じられないのかい?それなら見せてあげようか。ボクたちインキュベーターとキミたち人類が、共に歩んできた歴史を」
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