過去ログ - まどか「わたしはインキュベーター
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:14:44.64 ID:v3O96jUO0
ほむら「祈って。私の勝利を」
まどか「祈る?それだけで良いの?」
ほむら「ええ。奇跡も魔法も関係ない。あなたが祈ってくれる。その事実ほど頼もしいことは無いわ」
ほむら「もう誰にも頼らない、そう決めていた私だけど。でも、こうして誰かと想いを通じ合わせることが今、私の中でとても大きな力になっているの。この力を教えてくれたのは、まどか、『今』のあなたなのよ」
まどか「……うん、そうだね。でも、約束して?生きて帰って来るって。『今』の、ここに」
ほむら「勿論よ。最初から死ぬつもりは無いわ(ピョコ)あら?」
まどか「ウェヒヒヒ。三つ編みで髪を流そうとしても格好付かないね」
ほむら「////そ、それより長居させてしまったわね。そろそろ帰らないと、ご家族が心配するんじゃない?」
まどか「そうだね。もうちょっとほむらちゃんと一緒にいたかったけど、そろそろお暇させてもらうね」
まどか「あ、あと、やっぱりほかにちょっとでも手伝えることがあったら教えて?魔法少女でなくても、誰かを守りたいって想いは同じなんだよ?ウェヒヒヒ」
ほむら「ありがとう(ボソ)。家まで送って行こうかしら?」
まどか「大丈夫、1人で帰れるから。それに、家に着く前にインキュベーターと話をしちゃいたいし。一対一で。」
ほむら「インキュベーターと?危険ではないかしら」
まどか「大丈夫だよ、契約しないから。それに、わたしの中で答えが出たから、それをインキュベーターにぶつけたいの」
ほむら「来た時に言っていた、『わたしの大切なもの』ね」
まどか「うん、ほむらちゃんが教えてくれた」
ほむら「お互い、大切なものを見つけられたみたいね」
まどか「うん。それじゃぁ、また明日」
ほむら「ええ、また」
キィ……バタン
ほむら(まどかが帰ると、私は三つ編みをほどき、眼鏡を外す)
ほむら(やっぱり、私は変わってない。どれだけ見た目を変えても、あの時の弱いわたしのままだ)
ほむら(それに比べて、この時間軸のまどかは、強い。いや、強くなった)
ほむら(彼女の中で大きな原動力となっているのは、おそらくは怒り。インキュベーターによって大切な人たちの運命を狂わされたことへの怒り)
ほむら(それは、義憤と呼んでも良いだろうし、誰かを想う優しさから生まれたものだろう。しかし、それを『怒り』として、自分の暗い感情を受け入れたことが、彼女をより強くした)
ほむら(いや、彼女は最初から強かった。『最初』に私を助けてくれた、その時から。誰よりも強く、誰よりも優しい)
ほむら(彼女ときちんと話せて良かった。改めて思えたから)
ほむら(私は彼女を、鹿目まどかを守りたい。たとえどんなことになったとしても……)
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