過去ログ - まどか「わたしはインキュベーター
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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/21(土) 23:54:19.72 ID:P+kXzR8W0
まどか「……え?」
円環さやか「ココの魔法少女達から聞いたよ。あんた、全部教えた上で契約させてるんだって?それに、仲間を作らせたりしてフォローしてる」
円環さやか「他にも、あの子たちに色々と助言したりしてさ」
まどか「そ、それは……お仕事だし……」
円環さやか「魔法少女の絶望を集めるのが仕事のインキュベーターなら、それにキュゥべえの奴なら、絶対しないでしょ」
まどか「……」
円環さやか「ほら、やっぱり優しい」
円環さやか「あんたはさ、本当はキュゥべえにそうあって欲しかったんじゃない?さいごには絶望に落とすしかないさだめでも、せめて何も知らない、何にも頼れない、そんな魔法少女を減らして欲しかった。せめて小さな救いをくれてやって欲しかった。まるで流れ作業みたいに絶望を、魔女を、増やして欲しく無かった」
円環さやか「あたしもさ、何も知らずに契約したことがきっかけで、自縄自縛みたいに苦しんで、誰にも頼ろうとしなくて、それで魔女になって、すごいキツかった。でも、円環の理ができて、すべてを受け入れた上で契約した世界ができて、それで希望を忘れずに導いてもらうことができた」
円環さやか「正直、まどかには感謝してもしきれないや」
まどか「それは『そっち』の鹿目まどかの話だよ」
まどか「『わたし』とは何の関係も無い。それに、わたしと『さやかちゃん』は今日はじめて会ったようなものなんだよ?初対面だよ?」
円環さやか「寂しいこと言わないでよ、まどか。わたしたちの友情は、時間軸が違うくらいで壊れるような安いモンじゃないでしょ?」
まどか「だったら、だからこそ優しくしちゃいけないよ。魔女になっちゃうまで正義を貫こうとして、貫けない自分も、正しくない世界も許せなかった。それがさやかちゃんでしょ?」
まどか「わたしのことだからって、さやかちゃんの大事な正義を鈍らせたらダメだよ」
まどか「確かにわたしはさやかちゃんの友達だったこともあったけれど、今は稀代の殺戮者なんだよ?」
まどか「魔法少女のみんなに色々やってるのも、罪悪感から逃げようとしてるだけだよ。臆病なだけなんだよ」
まどか「ちょっと考えれば分かるもの。もしも魔女を狩り尽くすようなことがあれば、魔法少女はみんなソウルジェムを濁らせるしかない。だから、わたしのしてることは結局無駄なんだって。罪滅ぼしにすらなってないんだって」
円環さやか「……まどか、あんた」
円環さやか「やっぱり許せないんだね」
円環さやか「自分で自分が」
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