22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/08(日) 21:10:33.74 ID:IECLU4W9o
考えれば考えるほど深みにはまる。
別のことを考えようと思い、ケイは目をつむった。
どうせこれ以外にもいくらでも悩み事はあるのだ。
せっかく考えるなら楽しいことを考えられればいいのだが、これもきっと性質なのだろう。
母のことやこの町の外のこと、将来のことをつらつらと考えていくうちに意識はさらにぼんやりとしてきた。
考える内容も曖昧になってごちゃごちゃと取り留めがなくなった。
男の背中がまぶたの裏に浮かぶ。
ノイズ交じりの妙な音と鼻歌も聞こえた。
和音でもないはずなのに変に調和して耳の奥に残る音……
ケイははっとして身体を起こした。
耳をすます。
それは確かに聞こえていた。頭の中だけの音ではない。
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