28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/15(日) 21:34:47.38 ID:5+LUo+t4o
その携帯ラジオらしきものからはノイズのような高い音が聞こえる。
まさにラジオのチューナーがうまく会ってない時に出るあの耳障りな音。
昼間も聞いたあの異音だ。
ケイの口から自然と疑問が漏れた。
「何ですか、それ」
「見たまんまだよ、携帯ラジオ。チューナーの壊れたやつ。だった」
「だった?」
「そう、俺が作りなおした」
ケイはしばしその元携帯ラジオの音に聞き入った。
しかしどう聞こうとも意味のある音には聞こえない。
「……直ってませんよ?」
「当然。直したわけじゃないからね」
ムロイはケイの怪訝な視線を浴びながら、得意げに言った。
「これはね、星の声を聞くための装置だよ」
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