4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/17(土) 17:31:46.41 ID:Aa+x34VRo
夜に時々ケイが家を抜け出して星を眺めるのは別にその声を聞くためではない。
聞こえたらいいなとは思っても聞こえるかもと期待したことはなかった。
そもそも普段は星の声について考えることすらない。
そうするのは単純に星が見たいと思うからだ。
町はずれに木材置き場がある。
開けた場所で、人がいることはめったにないので一人で星を見るのには都合がいい。
転がっている丸太に腰かけ柵に背を預けて夜空を仰ぐ。
途端、星の海に吸い上げられそうになる。
宝石の浮かぶ暗い水面に浮かび、それから沈んでいくような。
怖くはない。むしろ落ち着く。
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