44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/07(月) 18:35:50.78 ID:1qEy49aIo
……
果てしなく広がる砂の野に佇んで、ケイは思う。
なぜあの夜はあんなにしゃべることができたのだろうと。
本来ならよく知りもしない人を相手にあんなに長々と会話ができるはずもない。
それなりに知っているクラスメイト相手でさえろくに意思の疎通もできないというのに。
ムロイという男になにかしら気安さを感じたのかもしれない。
よく知らない相手だからこそ気負わずに話すことができたのかもしれない。
だが、もしかしたらそれはこの、星の声を聞いたのがもっとも大きな理由だったのかもしれない。
装置から耳を離してまぶたを開けた。
校庭ではサッカーがちょうど終わったようだった。
装置のスイッチを切って、しかし立ち上がらずに空を見上げた。
星は見えない。装置のスイッチが入っていない今、声も聞こえない。
薄曇りの空がただ漠然と広がっているだけだった。
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