52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/07(月) 18:40:20.07 ID:1qEy49aIo
「……なに?」
ケイはかすれ声でその少女を振り仰ぐ。
スズはともすれば冷酷にさえ見える瞳でこちらを見下ろしていた。
その口が開く。
「なんで遊ばないの?」
なんでって……と、それは言葉にならなかった。
あまりに大きい衝撃がケイの言葉を封じた。
突き付けられた、と感じる。
今まで気配でしかなかった悪意が突如牙を剥いたような。
「ぐ、具合が、悪いから」
「嘘」
「嘘なんか」
「違う。嘘」
嘘じゃない。意気がしぼんで声にならなかった。
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