54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/08(火) 20:52:45.40 ID:HFfF56Bmo
「君はなんでそんなに強いの」
口から漏れた言葉が震えるのは怯えのせいかもしれないし怒りのせいかもしれない。
ケイがそのとき感じていたのは単に胸が痛むということだけだった。
ひどく傷む。
うつむいたままで判然としないがスズがこちらを向く気配がする。
「質問したのはこっちだけど」
知るものか。ケイは無視して続けた。
「君は独りでいてなんで平然としていられるの」
ゆっくりと視線を持ち上げて、スズのそれとぶつける。
視界がぐらぐらして今にも失神しそうだったが、言葉は止まらなかった。
「なんでそんなに無遠慮に人に訊ねて平気なの。
なんで人の視線やどう思われているかが気にならないの。
なんでいろんなことに無関心でいられるの」
なんで怖くないの。
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