過去ログ - 星の声が聞こえている
1- 20
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 21:04:02.77 ID:4b2u7eACo

 学校に着くとケイは窓際の自分の席に鞄を下ろした。
 荷物の重みは肩から消えたが代わりに何か別のものが心を重くした。

 教室には既に同級生のほとんどが来ていて、思い思いに雑談をしている。
 昨日見たテレビ番組の話、家族や教師の愚痴、部活やもうすぐやってくるテスト期間の話。
 聞くともなく聞きながらケイは鞄から取り出した本を開いた。

 本は好きだ。
 だが学校で読む本は嫌いだ。
 読むために読むのではなく一人でいる理由づくりに読む本は面白くない。

 そして一人でいることは好きだけれど集団の中で一人でいるのは嫌いだ。 
 同じようでいて全然違う。
 一人でいるところを一人でない者たちに見られるのは怖い。馬鹿にされて笑われるのが怖い。
 しかしだからといって周りの雑談に入っていくことはケイにはとてもできそうにない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
63Res/46.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice