10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/17(土) 21:50:05.76 ID:v0M+FBHSO
咲の部屋
智葉「落ち着かないな。テレビもつまらんし」
智葉「ん、あの写真は…」
智葉「家族写真か。これが咲で、これが…」
智葉「…!? この顔、この容姿…誰かに似ている」
智葉「…白糸台高校、宮永照?! なぜだ? 咲…宮永咲。そういうことか…」
智葉「我が宿敵の妹と一晩を共にするなど…偶然とは怖いものだ」
智葉「ふぁ…横になったら急に眠気が…」
………
『…葉さん、起きてください』
智葉「…ん?」
咲「ご飯の支度が出来ましたよ。食べれそうですか?」
智葉「あぁ…すっかり寝てしまったようだな。せっかく作ってもらったんだ、冷めないうちにいただこう」
咲「はい、どうぞこちらへ」
リビングー
智葉「すごいな! まるで盆と正月が一緒に来たような…」
咲「そう、ですか? ありがとうございます」
智葉「どれもこれも美味そうだ。いただきます」
咲「いただきまーす」
智葉「うん、うん、うん。 うまい…うまいぞ、咲」
咲「あ、ありがとうございます// 良かったです、お口に合ったようで」
智葉「素朴ながら優しい味付け…咲は料理上手だな」
咲「えへへ…ありがとうございます」
智葉「!? 咲…なぜ泣いているんだ?」
咲「え…!? あ、あの…これは。なんだろう、昔を思い出しちゃって」
智葉「昔とは?」
咲「私にはお姉ちゃんがいるんですが、私が作った形の変なおにぎりとか、焦げた卵焼きを食べて…
咲「いつも美味しい、美味しいって食べてくれたんです」
智葉「そうか。優しい姉だな」
咲「今はお母さんと東京で暮らしてて…もう食べてくれることはないんですけどね、えへへ」
智葉「そうか…なら、会いに行けばいいだろう?」
咲「いえ…前に会いにいった時は目も合わせてくれませんでしたし、それに…」
智葉「麻雀で」
咲「え…?」
智葉「麻雀で全国に行けば、会えるだろうが。宮永照に」
咲「…どうしてそれを?」
智葉「咲が買い物に行っている間、咲の部屋に飾ってあった写真を見たんだ」
咲「…! そう、でしたか…」
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