過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/06/03(火) 03:48:43.34 ID:21uf4mmZ0
裏手の納屋には、大量の動物の死体と血の匂いが充満していた。
その中から少女は寝かせておいた肉の塊を手にとって、縄で縛って棒へと吊るした。
吊るした棒を木箱にさげると、蓋をして
その真下で木片のチップに火をつけて、煙で燻す作業を行っていた。
エルフ「………ふーん、だ」
少しすると、燻製の肉に木の香りがうつって
実に香ばしくなっていくのだった。
村娘「丁度、駐在さんがきてからでしょうか…その時期くらいから少しずつ」
男「それはまた、奇妙な偶然ですね」
そんな話をしながら彼としては
最近、晩のおかずに肉料理が多かったなということを思い出していた。
村娘「あと時折、玄関先に木の皮で包まれた動物の肉が置かれていることもあるのですけど…何なのでしょうか…いったい」
男「…さ、さあ?」
少女は、仕留めた動物を近くの川まで持っていって、解体、処理を行うのだが
そこから家まで持って帰るのに、女の手には余ることも多く
はっきり言うと面倒だったので、
適当な家を見てはその軒先にでも肉を放るのだった。
一応、虫よけのために焦がした木の皮で包んでおいてだが
男「奇妙なこともあるんですね」
村娘「はい、そうなんです…」
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