過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 22:50:54.58 ID:I8EsbEOH0

その頃になると、エルフの少女は自分がどうも火の扱いに長けていることに気が付いた。

窯の火力を強くしすぎたと思った瞬間、手をかざしたら火が途端に消えたのだ。


教わったことはなかったが、エルフ族の"魔法"というやつだろうか?
疑問に思うことはあったが、深く考える気はならなかった。

ただ、今の私にとってひどく都合がいいな、そう歓喜した。


練習の末、火を消して再度点けることも、火力の微調整まで可能になっていた。


慣れてきたら別の窯を作って、そこでは食べ物を焼けるようにしてみた。
群生する野生の小麦を集めて粉にし、パンを焼いた。


エルフ「…ごふっ熱?!…でも、美味しい」


初めて窯で焼いたパンは少し焦げてススを被っていたけれど、これまでにない味がした。

彼女がこの後、遠赤外線なんて科学を知るのは、まだまだ当分先であった。




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