過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/06/12(木) 11:24:54.18 ID:ID/sne60O
村娘「……どれだけ、いいことなのでしょうか」
エルフ「ん?」
娘のセリフが終わらない内に、少女はある気配を感じとった。
相変わらず"赤外線"なんて言葉は知らない彼女だったが
どうやら人よりも、温度を探知する能力に長けているらしく
まさに、いまで言う所の蛇のそれに近かった。
村娘「それは、私も何も思う所がないわけじゃないんです、でも」
エルフ「しっ、静かにしろ、色めきだってる場合じゃない」
村娘「え?」
そう注意を呼びかけるよりも早いか
そいつは乱暴な足音が聞こえるまでに近づいて来て
けたたましい音とともに縁側の戸を破り抜いたのだった。
熊「グォ、グゥウウッ」
村娘「ひぁっ!?」
エルフ「……あ?」
女子二人が詰めたこの家に
その熊は乱暴にも現れて、血走った目で獲物を睨みつけていたのだった。
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