過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/05/20(火) 15:09:50.41 ID:PqintLAK0
暫くして、ようやくやって来た里の民らによって、
彼女は、感謝の言葉を貰うでもなく
ただ、すぐさま地に組み伏せられ
また怒りと嘆きの言葉を浴びせかけられた。
エルフ「な、なん、で…?」
拘束されたときに擦りむいた擦り傷が、ジワリと痛んだ。
向こうでは、皆が化け物の死骸を前にして悲しみの声をあげている。
エルフ長「貴様、自分が何をしでかしたか分かっていないようだな…!」
里の長も、彼女の前に立ちながら、静かな悲しみの中で、確かな怒りの思いを内包していた。
エルフ「…なんだよ、なんでこんな、わたしがこんな目に…」
化け物だと思っていたのは、実はエルフと共存する古き森の住人というらしく。
長たちにとっては遥か昔からの友人だったという。
たまたま遭遇した人間に傷つけられ、怒りに荒ぶっていた。
それだけだった。
里の住人たちは、総出で彼のことを鎮めようとしたのだが、それを彼女が全てぶち壊した。
皆にとって、事実とはそれだけで
彼女の親切心など知るよしもなかった。
エルフ長「貴様は、私達の友人を殺した…何故だ?」
エルフ「わ、わたしは、別にそんなつもりもなくて…ただ」
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