過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/20(火) 17:07:20.52 ID:UYixV17a0

中から産声をあげたのは、今度こそ本物の化け物、
炎の鱗をもった大蛇だった。


私の怒りの火を種に、そして窯という卵から産まれたソイツは

私の言葉を代弁するように周囲を燃やし尽くしながらトグロを巻いた。


父も誰も、恐怖の色を浮かべて私から離れていく


エルフ「ああそうだな、死にたくなければ私から離れろ!私に構うな!かつての同胞たちよ!」

もうこうなっては、この地では生きてはいけない。
そんな諦めの気持ちをこめて、力をふるった。


操るままに大蛇はのたうち回り、吠え声を響かせる。

木々は幹も葉も、根まで焼き尽くして、
私の住処も消え去った。


「あなたは、化け物…そして」

燃え盛る轟音の中で、私はそんな呟きを聞いた。


私を繋ぎとめていた糸が千切れて、心が底まで落ちていき、

粉々に砕けた。




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