過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/22(木) 00:03:20.08 ID:hMidbhQS0

夕日が傾き、街もそろそろ暗くなってきた頃に

野球に興じていた子供達も家路につき始め、互いに別れの挨拶を交わし始めていた。


エルフ「ふっふっふ、気が向いたら、また相手してやろう!」

少年「うっせ、じゃあまたなー!」


なんだかんだ憎まれ口を叩きながら、少女もみんなと言葉を交わして、広場を去ろうとした。


エルフ「…あれ?なんだ来てたのか、お前さんも」

男「まあな、遠くから見えたからよ、なかなか上手いじゃないか、野球」


少女が帰路を見やると、男が、彼女のコートを抱えて立っていた。

エルフ「まあな、これでも長いこと生きて、見聞は広めていたつもりだからな」

男「そうかい」


彼は手に持ったコートを彼女に渡しながら、目の前で屈んで、服についた土を払い出す。

男「その割りには、こういうところには気を使わないんだな」


エルフ「ふふん、服を気遣っていては選手として最高のパフォーマンスを発揮することはできんからな!」

男は彼女の言葉が終わらないうちに、
その金色の頭にチョップをいれた。


エルフ「いたっ!?なんでっ??」

男「こいつめ、そんな着物を汚して偉そうにする奴があるか!」

エルフ「……ぅぅ」


そう叱ったあとで、男は少し荒々しい手つきで
着物の土をはたき落とした。

その光景は、はたから見ると
まるっきり親子のやりとりのようであった。



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