過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/05/23(金) 01:30:43.86 ID:VJT+k3sj0
店員「お待ちどう様でした、定食とオムライスになります」
そうして運ばれてきた料理だが、これがいつもと少し違っていた。
片方はいつもと同じ、一汁三菜程度のちょっと豪華な定食である。
しかし、片やオムライスのほうなのだが、
ケチャップライスを卵でとじているでもなく、むき出しのライスの上にオムレツが乗っているという形だった。
加えて、ソースもまだかけられておらず、別の皿に用意されていた。
男「…あれ、いつも食べてるのそんなオムライスだったか?」
エルフ「ん?…ああこれは、こうして」
そう言うと少女は、上のオムレツにナイフを入れて、下のご飯を覆い隠すように切り開いた。
中の卵が半熟で、とろりと周りへ溢れ出し、とどまっていた蒸気はふわりと広がって
ほのかに牛乳の匂いがした。
男「……ほぉ、それはなんとも、仕掛け入りのオムライスということか」
エルフ「ふふ〜ん、これはな、お前さんがいない時、ここに来てな」
男「……ふむ」
彼女が言うには、その時ココの店主に「オムライスが売れない」と相談を持ちかけられて、
それならと知恵を貸した結果、出来上がったオムライスがこれなのだという。
男「お前は、人が働いている間にそげなことをしとったのか…ほお」
エルフ「ひ、人助けだよ、そう怖い顔をするなっ」
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