過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/23(金) 03:29:24.64 ID:/U8+9P4c0

足を不自由にした男は、軍を追われた後、当然別の職を探したのだが、

そんな彼が、学もないままにマトモに職につけるはずもなく。

今に至っても日雇い週雇いの仕事なんかを転々とする有り様で、それに合わせて収入もばらついた。


それに比べて、この地に来たばかりだというのに、その奇抜な発想をもってして、さっそうと男の前に大金を積んでみせた。


芋を揚げた次は麺を揚げ、

焼きおにぎりの要領でご飯を固めてサンドイッチの真似をしたり、

小麦粉の玉に蛸を入れて焼いてみたり、

たまに失敗することもあったけれど、それでも大きな損失を出すこともなく、利益を上げ続けた。


それは、昔に人間の本を訳したときに経済学の本を読みふけった際の賜物だという。


エルフ「……」


男「お前はすごいな、本当に、俺なんて必要としないくらいに…」

エルフ「そんなことは…」


無いとは、この時の彼女には言うことは出来なかった。

男の表情を見て、困ったように頭を掻くだけだった。



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