12: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:41:05.12 ID:t4IT4Xlgo
 「このなでなでは……?」 
  
 「なでなでって……真姫もそんな言葉使うのね、ふふっ」 
  
 言われて、また顔が熱くなる。 
13: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:43:40.08 ID:t4IT4Xlgo
 「亜里沙によくやってあげてたのよね、膝枕。」 
  
 亜里沙……ああ、エリーの妹さんだっけ。 
  
 「そのとき、こうして撫でてあげるとよく眠れるみたいだったから」 
14: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:44:34.66 ID:t4IT4Xlgo
 「そうね……確かに……気持ちいいかも……」 
  
 また眠気が襲ってくる。 
  
 「今日の真姫は素直ねえ……」 
15: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:45:10.78 ID:t4IT4Xlgo
 なんて言いながら、振り払えない。 
  
 お姉ちゃんがいたら、こんな感じだったのかな……? 
  
 ぼーっとした頭のせいか、なんだかいつもより無防備なのが自分でもよく分かる。 
16: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:47:20.59 ID:t4IT4Xlgo
 ああ、余計なこと言っちゃうな、なんて思いながら。 
  
 「私、みんなに嫌われてないかな……?」 
  
 「そんなことあり得ないと思うけど……どうしてそう思うの?」 
17: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:48:03.72 ID:t4IT4Xlgo
 「私……素直じゃないし」 
  
 ぽつり。 
  
 「ときどき、言葉も悪くなっちゃうし」 
18: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:48:44.88 ID:t4IT4Xlgo
 「穂乃果や海未、ことりには私のこと、μ’sに誘ってくれてありがとうとか」 
  
 「凛と花陽にはこんな私と友達でいてくれてありがとうとか」 
  
 「エリーや希、にこちゃんは私が馴染めるように影でいろいろやってくれて、ありがとう、とか……」 
19: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:49:36.21 ID:t4IT4Xlgo
 「私にできるのは曲作ったりとか、合宿の場所の提供とかそのくらい」 
  
 「全然、みんなに恩返しできてないから……」 
  
 普段なら絶対に言わない、私の心の柔らかいところがぽろぽろと流れ出す。 
20: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:50:21.86 ID:t4IT4Xlgo
 「私は……私達はね」 
  
 「真姫がどれだけ頑張ってくれてるかよく知ってるわ」 
  
 「作曲だって、μ’sの練習、やらなくちゃいけない勉強の合間にちゃんとやってくれてる」 
21: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:51:04.58 ID:t4IT4Xlgo
 すっと心の中にエリーの言葉が流れ込んできて。 
  
 「そう、かな」 
  
 「そうよ、私が保証してあげる。なんならみんなに聞いてあげましょうか?」 
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