過去ログ - ミリマスSS「私の描きたい世界」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:42:00.28 ID:R8kowSVNo
またおじさんに会うことになるのは一年近く先のことで、私は高校生となっていました。
高校生となっても私の世界が変化することはありません。ただ周りに合わせて、つまらない絵を描く日々。
その日も私は現実から逃げ出すように、早朝の公園で、以前と同じように絵を描いていました。
「やぁ。一年ぶりぐらいだね。今日も絵を描いているのかい?」
渋みのある声。スケッチブックから顔を上げると、最初にあった日と同じように、いつの間にか隣に立っているおじさん。
「お久しぶりです。覚えていてくれたんですね」
「人の顔を覚えることには自信があってね。特に君のことはよく覚えているよ」
「そうですか。今日も散歩ですか?」
そんなところかな、とおじさんは言います。おじさんは当り前のように私の隣に座って、なんだか一年前に戻ったように感じます。
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