5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/21(水) 22:36:39.58 ID:Le++7Cc10
「む、むぅーりぃ……! や、やめっ、やめてください……っ!」
「フヒヒ……ロマンチック……」
流石に羞恥心には勝てないのか、顔を真っ赤にしてじたばたと暴れ出す森久保。
でも全然力がないので抵抗にもなっていない。誘拐するのが簡単そうだ。
「なんだ、肩車のほうがいいのか?」
「わかりました……! 行きます、自分の足で行きますからぁ……!」
肩車はもっと嫌なのか、下ろしてください、と半泣きで哀願する森久保。
うーん、流石だ。いじめたくなってくるじゃないか。
「最初から素直になればいいんだ。この森久保め」
嫌がる森久保を下ろして頭を撫でてやる。
森久保が隠れて僕が見付ける。
この一連の流れが、僕と森久保の間でのコミュニケーションのようになってきたのは、最近のことだ。
まあ、単に僕がそう思っているだけで森久保は本気で逃げ回っているだけなのかも知れないけれど。
「プロデューサーさんがいぢわるなんですけどぉ……」
「何を言う、僕ほど紳士的な男はいないとアイドルの間では評判なんだぜ?」
「い、いってらっしゃい……フヒッ」
星の独特な笑い声に背中を押され、僕と森久保は握手会へと向かったのだった。
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