2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/22(木) 21:07:37.29 ID:+nZ8YiETo
彼女はテーブルの上のティッシュを一枚引っ掴んで、
涙をぐしゃぐしゃと拭った後、ちーんと鼻をかんだ。
何となく、子供らしさを残したその仕種に僕は頬を緩めた。
「落ち着いた?」
「ん……」
こくりと頷いた彼女の細い首には、幼さと女性らしさを漂わすなだらかなカーブがあった。
落ち着いた、らしいが、僕は今しばらく黙っていた。
時々思う。女性と言うのは、例えいくつ年を取っても永久に少女なんだと。
彼女もまた、その永久の少女期間の始めに立っていた。
そして、今日は彼女の誕生日。
いや、彼女たちの誕生日――十四歳だったか。
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