16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/22(木) 23:19:46.82 ID:ghIr9dOlo
昔ね、真美の家には、大きな鏡があったんだ。
それでね、鏡の前に立つとさ、真美がいる、じゃなくて、亜美がいる、ってよく思ってたんだよね。
逆もあったよ。
亜美と向かい合わせになるとさ、あれ? 今見てるのは亜美? それとも鏡? って思う時が、よくあったんだ。
周りの人はもちろん、お父さんとお母さんも見分けられなかったぐらいだしね。
真美達もお互いがよく分からなくても、仕方ないよね。子供の頃のことだもん。
亜美とは昔っから、お互いが考えてることなんかすぐに分かっちゃうぐらい仲がよくってさ。
自分でも、嘘でしょ? って思うぐらい、分かり合えてたんだよねー。
何もかも同じだったよ。
顔も、性格も、服も、好みも、あの頃は髪型も。
大体のことは本当の本当に同じだったよ。
ん? 今は髪型が違うって?
まあね。
理由? うーん、なんとなくかな。
うん、なんとなく。
うん。
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