12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 13:12:49.83 ID:dxcDzJ6y0
平日の夜、混む時間帯も避けていた為か比較的早く店員はやって来た。
「和牛ステーキとライスの中!」
「僕はミックスグリルをひとつ……脇山は何か食うか?」
何か言いたげにしていた脇山だったが、遠慮しなくていいんだぞ、と付け足すと顔を輝かせる。
一本気で剛直な彼女だが、この辺りはやっぱり女の子だ。
「で、では甘味を……」
注文を終え店員が去ると、早坂が水を飲みながら不敵な笑みを浮かべる。
「しっかし今日はいつも以上に疲れたなぁ、食って体力つけねーと」
「疲れた?」
「あ、珠美もです。何故か本日に限って身体が上手く動かないと言いますか、だるいと言いますか……」
「おいおい、大丈夫か?」
早坂はともかく体力のありそうな脇山までとなると少し心配だ。
何か原因でもないかと心配になり今日一日を振り返って模索していると、
「いった――――っ!!」
「うわっ!?」
突如として隣からあげられた悲鳴に身を竦ませる。
対面の二人も驚愕の意を表すが如く目を丸くしていた。
悲鳴の主、今まで眠っていた双葉は首筋あたりをさすりながらもぞもぞと小動物のように落ち着きなくしていた。
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