19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 13:21:23.41 ID:dxcDzJ6y0
とにかくこのままにはしておけない。
放っておけば元々やる気のほぼゼロな双葉のことだ、無限に皆のやる気を吸い取るだろう。
双葉が働くのは喜ばしいことだが、シンデレラプロの全員が事務所を辞めかねない。
「早く退治してしまえ。だるくて仕様ないわ」
忍が心渡を吐き出して床に放る。
「っていうか蟻なら食べられるだろ。その方が早いんじゃ」
「嫌じゃ。めんどい」
寝る、と聞く耳も持たず影に戻っていく忍。
昨日の早坂と脇山の様子も、忍がなんか雑なのも、朝僕の調子が悪かったのも落顛蟻のせいか……。
僕がこうしてまだ無事でいられるのは、忍という半身がいたからだろう。
良かった、本当に……女の子ならまだしも男の僕が無気力になっていたら果たして目も当てられない状態になっていただろう。
「さて……と。待たせたな双葉」
だるい身体に喝を入れ心渡を拾い上げる。
これで蟻ごと双葉を斬ってしまえば解決――だが。
「プロデューサー……もしかして怒ってる?」
「ああ、怒ってる」
血振りのように刀を一振り、双葉に向き合う。
双葉は僕の様子を見て怯えるように縮こまっていた。
そりゃあ怒るさ。
「世の中にはどんなに可愛くて才能のある原石のような女の子でも、その子がアイドルやりたくても、出来ないなんて日常茶飯事なんだ」
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