6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 13:02:46.74 ID:dxcDzJ6y0
002
形態としては社宅に近いマンションにおいて、事務所から借りた鍵を持ち中に入る。
「…………」
無言のまま、ある部屋の前で止まる僕。
部屋に表札はない。
アイドルならば当然とも言える措置だ。
インターホンを鳴らす。
「…………」
出ない。
再び押す。
「…………」
やはり出ない。
だがここの住人がいない訳がないのだ。
彼女が外出するなど、プラチナチケットでお目当てのアイドルが一回で出るくらいの確率だ。
……何を言っているのか自分でもよくわからないが、ともかくかなりの高確率で彼女は中にいる。
出ない可能性は大きく分けて三つ。
1、居留守。
うむ、この可能性が一番高い。
2、手が離せない。
これもあり得る。
ゲームをやっている、なんてのはもちろん、いくらずぼらでも女の子である以上、風呂くらいは入るだろう。
……多分。
3、本当にいない。
これはさっき説明した通り、ほぼあり得ない。
ということは、だ。
「入るからな」
最低限の礼儀として中に聞こえるように声を掛け、合鍵で部屋に侵入する。
と、いきなり異臭が鼻を突いた。
電気の点いたままの部屋に、ゴミが所々に散らかされている。
その中身はカップ麺、スナック菓子、飴の空袋、デリバリーピザなど主にジャンクフードで占められていた。
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