過去ログ - [安価]グランベリア「いざ、もんむす・くえすと!」クラリス「3だよ♪」[コンマ有]
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9:大阪|・ω・)< ◆SWDJ6GNaZmX9[saga]
2014/05/25(日) 20:53:24.62 ID:fam94YOE0

俺は窓から月を眺める。

この俺が、苦しさ・苦悩・絶望などと吐き出すとは。

偉そうになったものだな、本当に……

俺はこの世界の住人ではない、現実世界の住人なのだ。

社会の一つの歯車として、マナーを守り・仕事を熟し・正しく生きる―――これが俺の日常だ。

何の変化もない毎日、だがそれに満足している俺がいる。

しかし、その日常は突然と変わる。

確かこれを"トリップ"と言ったかな……

現実世界の人間が、創作物の世界に迷い込む現象。

まだ、自分の好きな作品なら嬉しいよ―――では、嫌いな作品ならばどうだ?

俺は人外が嫌いだ。

力の差は歴然だし、人間は餌だ。

更には、理由を付けては人間の女から男を寝取る行為……

寝取られる奴が悪いのか? 寝取る奴が悪いのか?

俺は人外が嫌いだ。

苦労を知らぬ、己の都合がいい環境がそれ程価値があるのか?

この世界に来たからには、掃除をしなくてはならん。

菌である魔物を取り除き、その菌で腐った果実(人間)を廃棄し―――みずみずしい果物が溢れる世界にしなくてはならん。

人間だけの人間のための人間による人間が支配する人間の楽園を実現するために!

それを実現するためなら、化け物になろうと構わんっ!

化け物にならなければ実現できぬなら、化け物になりたいと願おうではないかっ!

これで、全ての魔物を―――


偽勇者「クラリスを含めてか?」


全ての魔物を―――


偽勇者「不幸な存在も巻き込んでか?」


魔物を―――


偽勇者「力に溺れている俺がか?」


―――


偽勇者「俺はクラリスや不幸な奴等をどうするのか?」

    「答えは自分で見つけないといけない―――か」

    「いや、答えは見つかっている」


俺が化け物となり、誰かに―――


偽勇者「……………」

    「宿主に果物を提供して、ついでにパイでも作ってもらうか」


俺は、宿のキッチンに向かうことにする。


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