過去ログ - [安価]グランベリア「いざ、もんむす・くえすと!」クラリス「3だよ♪」[コンマ有]
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930:大阪|・ω・)< ◆SWDJ6GNaZmX9[saga]
2014/06/25(水) 20:47:21.65 ID:0OgdCIEk0
>>929』やね

偽勇者「……ふむ、入り口から徒歩1分は超えているのに獣の亡骸一つ見当たらんな」

    「少しばかり興ざめだぞ」

クラリス「……村の中に死体が転がっていたら、さすがに片づけるんじゃないかな?」

偽勇者「そんなもんか?」

クラリス「そんなもんですよ」


まあ、死体の観賞が無くてもここの女領主は「魔女」として村人や旅人を捕らえ、拷問や処刑を行っているのだ。

そう慌てなくてもよいだろう。


クラリス「……………」

     「……あの、あにさん」

偽勇者「……なんだ?」

クラリス「どうして、そんなにも嬉しそう何ですか?」

偽勇者「…… クククッ ……」

    「……秘密だ」

クラリス「……はあ」


魔女狩り―――リアル世界の教科書の一ページを思い出す。

現実の一部が、そこにあるようで安心する……っ!

ウキウキ気分で一歩を踏み出した時だった。


おばさん「あんた達、旅の者かい……?」

     「この村に入っちゃいけないよ」


声を潜めて忠告らしきことをしたのは、この村の農婦だろうか。


おばさん「そこの子も、あっという間に捕まってしまうよ」

     「それに魔女容疑で捕まるのは、女ばかりじゃないんだ」

偽勇者「上等っ! 面白いじゃないかっ!」


面白宣言後に、おばさんは驚いた顔をしていた。

そして、少しした後にいかにもチンピラ臭がする二人の兵士が、向こうから近付いてきた。


兵士A「そこの旅人!」

    「そこから動くんじゃねえ、少しばかり調べさせろや!」

兵士B「おい、そこの農婦!」

    「旅人に何を吹き込んでるんだ!? てめぇも魔女か!?」

おばさん「み、道を聞かれただけですよ、兵隊さん……」


慌てた様子で、おばさんは俺から離れていく。


おばさん「すぐ逃げるんだよ……」


この俺が愛しい人間相手に、逃げるねえ……

寂しいことを言うんじゃないよ。


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