123: ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/08/03(日) 14:25:51.56 ID:QXD0iIGSo
#5−2#
アリシア「まず順序立てて説明しにゃにゃにゃにゃん」
ダニエル「なんだって?」
アリシア「……1回しか言わにゃいから、ちゃんと聞いててね」
@まず、君が見ていたのは、リアルなゲームの世界。
ダニエル「……えっ?」
アリシア「君があの廃屋で目を覚まし、殺されるまでの出来事は……全て、ゲームの世界の出来事だったんだよ」
ダニエル「……ゲームの……中にいた……?」
アリシア「そう。ゲームの名前は『理想郷(ザナドゥ)オンライン』……略してXO」
ダニエル「調味料みたいな名前だな」
アリシア「そのポイントもそうだよ。続けるね」
A現在は2014年8月21日だ。ゲームの世界とは切り離して考えてくれ。
アリシア「リアル世界には『XO醤』っていう調味料があってさ……それを君が知っているということは、君もリアル世界出身ってこと」
ダニエル「リアル世界……僕がさっきまで居たのは、ゲーム世界……」
アリシア「辛い現実? 頑張って下さいにゃ」
ダニエル「文明の崩壊は……?」
アリシア「ないよ。ゲームの世界と違って、ここは平和そのものだ」
ダニエル「文明はどれほど成長しているんだ?」
アリシア「ほら、これを見なさいにゃ」
アリシアが胸ポケットから取り出したのは、四角い機械の板だった。
アリシア「スマートフォン。この中に、電話とコンピューターとネット環境とゲームと……」
ダニエル「分かった分かった。にしても、すごいな。……いや、僕がリアル世界出身なら、なぜこの機械を知らないんだ……?」
アリシア「君は……ゲームの中で特殊なウイルスに罹って、記憶を失ったんだ」
B記憶破壊ウイルス
アリシア「……っていう名前のウイルスにね」
ダニエル「えらくシンプルだな」
アリシア「にゃん♪ 学問的で良いじゃん♪」
ダニエル「それもそうか」
アリシア「……君がこのウイルスに罹ったから、君を『ダイブ』から帰還させようとした……でも、記憶が80%失われた状態で、復元が無理だったにゃのよ……」
ダニエル「……そういえば。なんとなくで受け入れてしまっていたけど……」
どうやってゲームの世界に入り込んでいたんだ?
それに、『ダイブ』って何だ?
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