133: ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/08/07(木) 11:41:45.17 ID:WE5r05oHo
研究員3「博士、お戻りで」
ダニエル「ああ」
アリシア「さっそく始めましょう」
研究員3「ええ。準備は整っていますよ」
ダニエル「……アリシア、何を始めるんだ?」
アリシア「今度は、2人でゲームの世界に潜るの。貴方の記憶を取り戻すために、本来の目的を果たすために」
ダニエル「ゲームの世界って言うが……こりゃ、ゲームって規模じゃないな」
アリシア「そうですにゃ。これは米国が水面下で進めている、仮想現実(VR)プロジェクト――」
「名前のない『X Ops』……私たちは理想郷オンラインと読んでいるけど」
――この球体状のスーパーコンピューターは、どういうわけか全宇宙の情報を、回線でもなく、無線でもなく自動で吸収して成長するんだ。
「最初はこぶし大程度の大きさだったけど、今や、ほら、25mプールに入らないほど大きい」
アリシア語る。
その不思議なスーパーコンピューターは、中国の農村、ニンニク畑で発見されたのだという。
それの特性を偶然知ったダニエルは、研究を進め、ついに米国から莫大な秘密予算を勝ち取るに至った。
予算の条件として、この球体のビジネス転用方法を確立すること。
ダニエルがまず最初に想定したのは、世界をシミュレーションすることだった。
気象観測や天体運行を占う。スパコンとしてはオーソドックスなことだった。
これに成功、ダニエルは歓喜した。次の計画は――。
スーパーコンピューターで現実世界と同じ世界を構築する計画。
様々な分野での利用が見込まれ、巨額を投資された。
その計画も成功。半年間、平常に運行されたが――。
「アリスが妨害。3分間だけ、我々は球体にアクセスできなくなっていた」
「そしてハッキングを受けた球体は、仮想地球の文明を崩壊させたついでに、人々に超能力を与えた」
ダニエル「復元方法は?」
アリシア「それを知ることが元々の目標。復元方法を知るために、貴方が直々に球体に潜り込んだのよ。『他の人には任せられない』ってね」
ダニエル「……もう一度トライだ。君と一緒なら、行ける気がする」
アリシア「そう言うと思ってましたにゃ」
研究員3「……博士、大丈夫ですか」
ダニエル「ああ。僕たちを球体と接続してくれ」
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