過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:26:36.70 ID:hTi0urSg0
先に言葉を発したのは、世界だった。

「あれ…私、生きてる…」

それを隣で聞き、思わず言葉も声を上げた。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:27:58.25 ID:hTi0urSg0
「いや…やめて…」

言葉は、思わず声をのんだ。

「怖い…こないで…私の方に近づかないで!」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:28:52.92 ID:hTi0urSg0
「西園寺さん…生きてたんですね…」

言葉は、ただ、後悔と懺悔の思いで、いっぱいだった。

その瞳は、既に事件前の精神崩壊状態ではなく、本来の輝きを宿していた。
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:29:38.35 ID:hTi0urSg0
時折咳き込みつつ、言葉の声は続いた。

「誠君取られて、悔しかったけれど…だけど、あんなことするなんて…私…」

「…」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:30:30.39 ID:hTi0urSg0
以前、放課後の屋上で、思いこんだ言葉が、

果物ナイフを取り出して「誠君を取った相手を殺して、私も死ぬ!」

と言っていたことを思い出した世界は、
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:31:41.48 ID:hTi0urSg0
「…」

「…いいよ」

「え?」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:33:09.52 ID:hTi0urSg0
二つ三つ咳き込んで、世界は話し続けた。

「私も…」

「へ?」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:34:51.07 ID:hTi0urSg0
生死の境をさまよった世界と言葉だが、

覚醒後は、二人そろって驚異的な回復力を見せた。

出血による虚弱状態が回復すると、二人は緊急医療室から、
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:36:04.17 ID:hTi0urSg0
そんな西園寺・桂両親子の関係修復には、清浦母子も一役買っていた。

刹那は先だって誠に会い、見舞いや面会を固く禁じた。

まだ心身ともに万全でない二人の前に誠が現れたら、
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:37:24.77 ID:hTi0urSg0
全てが順調にいっているかのように見えていたが、

…しかし、世界と言葉の病院生活は、決して平穏なだけではなかった。

体の回復だけでは解決できない問題が残っている以上、
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:39:14.20 ID:hTi0urSg0
ある程度治療が進み、通常の生活に戻るため、

通常の食事を摂るようになり、ベッドから離れての歩行訓練が始まった頃。

世界は、全身の筋力が衰え、思うように動けなくなっていたことに加え、
以下略



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