過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:07:05.68 ID:hw6FVUlU0
さらに…本来、この二人の間にいたはずの誠も、今、この学園にいない。

といっても、退学したのではなく、留学のための休学中なのである。


81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:08:34.97 ID:hw6FVUlU0
誠は、世界と言葉の入院中、見舞いに行くことを刹那から禁じられ、

ただ学園に通い続ける日々だったが、世界も言葉もいない学園生活は、

既に彼にとって、ただ空虚でしかなかった。
以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:09:22.47 ID:hw6FVUlU0
日夜のバイトで、短期間で旅費を貯め、独学で簡単なフランス語も勉強した上で、

刹那親子にパリへの同行を願い出たのだった。

刹那たちも、世界と言葉が退院したら戻るつもりだったので、
以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:10:20.49 ID:hw6FVUlU0



「やっぱり、世界さんのサンドイッチ、おいしいです」

以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:11:12.38 ID:hw6FVUlU0
「もうすぐで、2年生になりますね」

「そうだよねー。勉強、難しくなるんだろうなぁ…はぁ」

「大丈夫ですよ。一緒に勉強しましょう」
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:12:08.80 ID:hw6FVUlU0
「そうだ、今日は言葉に見せたい物があって」

「え、なんですか?」

そう言って世界が取り出したのは、一通のエアメールだった。
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:13:32.72 ID:hw6FVUlU0
事件のことは風化したが、誠のことは、二人にとって、未だに禁忌であった。

同じ過ちを繰り返さないために、意図的に誠についての話題を避けていた。

だから、この手紙を受け取った世界は、一人では怖くて読む気になれなかった。
以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:14:04.86 ID:hw6FVUlU0
「じゃ、開けるよ…」

「…はい」


以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:15:21.64 ID:hw6FVUlU0
『…お久しぶりです。私、刹那は、このたび、めでたく、
 パリにて、誠君とお付き合いを始めました。
 世界と桂さんには知らせようと二人で決めたので、
 手紙を送らせていただきました。かしこ      刹那』

以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:16:04.77 ID:hw6FVUlU0
しばらく、無言が続いた。

吹き抜ける風にも、暖かさを感じられなくなってきた。

「…っ、これって…」
以下略



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