過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
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2014/05/27(火) 23:08:34.97 ID:hw6FVUlU0
誠は、世界と言葉の入院中、見舞いに行くことを刹那から禁じられ、
ただ学園に通い続ける日々だったが、世界も言葉もいない学園生活は、
既に彼にとって、ただ空虚でしかなかった。
以下略
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2014/05/27(火) 23:09:22.47 ID:hw6FVUlU0
日夜のバイトで、短期間で旅費を貯め、独学で簡単なフランス語も勉強した上で、
刹那親子にパリへの同行を願い出たのだった。
刹那たちも、世界と言葉が退院したら戻るつもりだったので、
以下略
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2014/05/27(火) 23:10:20.49 ID:hw6FVUlU0
「やっぱり、世界さんのサンドイッチ、おいしいです」
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2014/05/27(火) 23:11:12.38 ID:hw6FVUlU0
「もうすぐで、2年生になりますね」
「そうだよねー。勉強、難しくなるんだろうなぁ…はぁ」
「大丈夫ですよ。一緒に勉強しましょう」
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2014/05/27(火) 23:12:08.80 ID:hw6FVUlU0
「そうだ、今日は言葉に見せたい物があって」
「え、なんですか?」
そう言って世界が取り出したのは、一通のエアメールだった。
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2014/05/27(火) 23:13:32.72 ID:hw6FVUlU0
事件のことは風化したが、誠のことは、二人にとって、未だに禁忌であった。
同じ過ちを繰り返さないために、意図的に誠についての話題を避けていた。
だから、この手紙を受け取った世界は、一人では怖くて読む気になれなかった。
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2014/05/27(火) 23:14:04.86 ID:hw6FVUlU0
「じゃ、開けるよ…」
「…はい」
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2014/05/27(火) 23:15:21.64 ID:hw6FVUlU0
『…お久しぶりです。私、刹那は、このたび、めでたく、
パリにて、誠君とお付き合いを始めました。
世界と桂さんには知らせようと二人で決めたので、
手紙を送らせていただきました。かしこ 刹那』
以下略
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2014/05/27(火) 23:16:04.77 ID:hw6FVUlU0
しばらく、無言が続いた。
吹き抜ける風にも、暖かさを感じられなくなってきた。
「…っ、これって…」
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2014/05/27(火) 23:17:01.57 ID:hw6FVUlU0
沈黙を破ったのは、言葉だった。
「世界さん」
「はい?」
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2014/05/27(火) 23:17:36.33 ID:hw6FVUlU0
声を荒げてはいるが、言葉の瞳の色は、正気のままだった。
「…そうだね」
それを聞いて、世界も同意した。
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