15: ◆vE.eVxfJKU[saga]
2014/05/27(火) 22:48:04.01 ID:gXo1YtFl0
授業はもう終わっていて、今は放課後
教室の中に絢瀬さんの姿はなかった
急いで荷物をまとめて教室を出る
廊下を走ることなんて普段はしないけど、この時は必死だった
もう帰ってしまったんだろうか
不安が頭をよぎった
そんなウチを見て、同じクラスの子が話しかけてきた
絢瀬さんはもう帰ったかと聞くと
図書室に向かうのを見たと教えてくれた
よかった、まだ帰ってはいないみたいやね
安堵したのもつかの間、お礼を行ってその子と別れる
図書室――行ったことはあるけど、こんなに遠かったかと感じた
はぁはぁ、やっと図書室の前まで来れた
絢瀬さんは――いた!
遠くからでも分かるきれいな金髪は今は探すのに一役買った
用が済み帰ろうとしていたのか、階段を下っていた
ちょっとだけ立ち止まる
心臓がドキドキいってるのがわかった
そうしている間にも絢瀬さんはどんどん遠ざかる
ウチは決めたはずや、諦めないって
――もう迷わない
そう心の中で誓った
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