過去ログ - 【安価】艦隊これくしょん オーバーワールド
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25: ◆JC3KreDorRAe
2014/05/27(火) 16:27:54.54 ID:7WZrUaGy0
「GNドライブ、クォーターからハーフへ」

「粒子貯蓄率80%を確保」

「各部動作率許容範囲内」

初期起動を行いつつ、先ほど決めたルートを振り返る。
距離、行程、警戒網の厳重さを優先事項として次に情報収集のしやすさを加味する。

南のインドネシア、その向こうのオーストラリア方面は移動するには距離がありすぎる。

最寄のフィリピンは身を隠す分には最適ではある。だが味方との合流を考えると、政情の不安定さと
通信面での融通が悪いことが問題となる。ただ逆に言えば身を隠すには最適ともいえる。

警戒網の薄さでいけば中国大陸である。あの広大な大陸を量ならともかく質でカバーリングを
することは海を飲み干すがごときだ。相棒の隠蔽能力ならたやすく侵入が出来るだろう。

「航法先はニホンだ」

相棒の航法システムに入力したのは極東にある列島、日本であった。



朝を迎えた頃に引き上げた鉄のような何かに、読み取れる文字を見つけたからだ。
読むことは出来なかったが、文字であるという見覚えがあった。

「相棒、読みとれるか?」

ハンディパソコンのカメラで文字を読み取ること数瞬・・・
モニターに表示された情報は昨日の現在位置情報に輪をかけて理解に及ばない内容であった。


相棒に積み込んである電装品は多種多様な機体が所属していた自軍内でもグレード分けをすれば
最高級品である。なぜなら部品の選別、実装を行ったのはかつて所属していた組織の保有するヴェーダだ。

ヴェーダは一言で言えば超性能を誇るコンピューターである。
AIではなく、あくまで演算処理が限界であるが、こと情報の収集・選別・解析という点では
比類するものは存在しないと断定できるシロモノである。

それスケールダウンしているものを相棒は搭載しているのだ。
戦闘に関するデータバンクを参照し、推論されるあらゆる可能性を導きだす。
そしてプログラムが、解読した文字を元にはじき出した予測は


――旧暦に存在した旧日本帝国軍所属の艦船、特型駆逐艦のT型の装甲片ではないか、ということだった。



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