過去ログ - 【安価】艦隊これくしょん オーバーワールド
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64: ◆JC3KreDorRAe
2014/05/28(水) 00:31:24.35 ID:jbS42HQd0
複従陣で進む第一艦隊の艦娘は以下の6隻だ。

前列左舷より駆逐艦深雪、中央は軽巡能代、右舷に重巡足柄。

後列左舷より正規空母飛龍、中央に戦艦山城、右舷に軽空母龍驤が続いている。


「山城より各艦へ、目標の視認が出来たわ。・・・何かしら、前方にいるのは大きなブリキ人形?」

「こちら飛龍も確認しました。以後山城さんに習ってブリキ人形と呼ぶ物体の後方に深海棲艦を確認・・・

駆逐級を中心とした6隻構成と思われます」

最大望遠という点でもっとも優秀な山城と、艦載機彩雲による偵察を行った飛龍の報告は正確だ。

艦隊旗艦である能代は

「目標と接触までおよそ1分、周辺警戒を密に。原因は不明ですがこちらも電探が動作が不安定です。

敵は駆逐級のみとは限らないと判断、駆逐級の殲滅と平行してブリキ人形の正体を確認します」

「了解したわ。深雪と能代、対潜警戒は頼むわよ!」

右舷の足柄がやや先行気味に動く。

先鋒として重巡の装甲と豊富な実戦経験を持つ足柄は強い。

駆逐級6隻程度ならば確実に殲滅が出来る艦だ。

となると、

「足柄は先行、残りの艦は輪形陣に」

先行する足柄の背中を見送りつつ、慣れた連携で残りの5隻は輪形陣にシフトする。

すでにブリキ人形と深海棲艦との距離はこちらの有効射程に入ろうとしていた。




「おいおい、俺はいつからエイリアン映画の出演者になったんだ」

機体背後から追いかけてくる黒い物体は気づけば6隻にまで増えていた。

彼は見た。黒い物体が緑色に輝かせるものは光学センサーではなく、生の感情を湛えた眼であり、

鈍く輝いているグレーのラインが給水口ではなくこちらを破砕するための顎であると。


今更ながらだが判断を誤ってしまった

単機であればサーベルでも十分対応が出来るのだが、数が増えればそういうわけにはいかない。

一機に切りかかる間に残りの5体から噛み付かれればフルシールドが耐え切れるのだろうか?

生理的に嫌悪感をもよおしてくるあの生々しい顎と歯の威力を確かめるのはリスクが高いと判断した。


――どうする、補充は保障できないがミサイルを使うか?

腰部フロントアーマーにはGNミサイルが装填されている。

対地、対空はもとより対潜、対艦としても使える多目的ミサイルだ。


ミサイルの発射トリガーに手をかけるべきか、と考える彼に

「前方より不明機接近」

モニターには新たな未確認機が表示されていた。


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