過去ログ - 杏「杏がアイツを嫌った理由」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/26(月) 09:33:28.68 ID:3xKP/jN8o
表に車の止まる音がした。

きっと、ちひろが迎えに来たのだろう。

「……ボクには、あなたが甘えてるようにしか見えません」

それに気付いたのかどうなのか、……幸子は一言を残して踵を返す。

才能を持たない幸子にとって、杏のやっていることはまさに才能に対する冒涜にしか映らない。

相手なりの理屈はあっても、それを幸子が認めることは出来なかった。

「……どっちがだよ」

同じように、杏にとっては幸子の言い分こそが甘えにしか聞こえない。

力一杯動かせる体を持ちながら、その限界を見極めるのが怖いという冒涜。

相手なりの理屈はあっても、それを杏が認めることは出来ない。


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